自分を好きになる方法/本谷有希子/

今日は、久しぶりに本の感想を。

年末年始、読書欲が高まって、急に本をたくさん読んでいたのですが、

感想を書くのは

本谷有希子さんの「自分を好きになる方法」という本について。

タイトルだけ聞くと、自己啓発本みたいですが、

ふつーの小説です。

16歳、28歳、34歳、47歳、3歳、63歳。

それぞれの年での、「リンデ」という女の1日を描いた長編。

つまり、本の中には6日間がつまっているわけです。

読む前にアマゾンでレビューを見ていたら、

けっこう評価が悪くて、

あまのじゃくなわたしは逆に期待していました。

「こんな女になりたくない」

そんなコメントが多かったような。

リンデは、けっこう、というよりかなり素直なんですね。

どの年の1日でも、ほんとうにこの人といたいのか、それを何度も自分に問いかけている。

でも、完全に理想の相手(友だちでもいいし恋人でもいいんだけれど)

って頭のなかにしかいないんですよね。

たぶんふつうは、ああこの人、自分の感覚を丸ごとわかってくれないってなっても、

仕方ないか、で割り切ったり妥協したりするんだと思うんだけれど、

リンデは自分のなかで、「なんか違う」っていう、

そのセンサーが働いてしまうと、相手を受け入れるってことができないような人。

とても不器用で、わたしはひとりの読者としては、

嘘のつけない主人公だなって見守りながら読んでいくかんじでした。

でもきっとそれは、人によっては

わがままだったり自己中心的だったりそんな言葉で形容されることもあるのかもしれません。

正直なところ、リンデはわたしに近いというか、

いやもっと正確にいうと、リンデの感覚がすごく分かるなって思うところがたくさんあって。

ほんとうに細かいところなんだけれど、

例えば自分のものすごく感動したことに相手がぜんぜん胸を打たれてなかったりだとか、

自分がすごくはっときた瞬間に、相手がまったくビビッと来ていなかったりだとか、

そんな微妙な瞬間に、

あー、この人じゃないのかもって思って、

人の感じ方なんてそれぞれでいいはずなのに、

「自分と違う」その一点にすごくがっかりしているときがあったりするんですよね。

ほんとうに、勝手なんですけれど…。

リンデは、そういう気持ちを抱いたときに、相手にシャッターを下ろしてしまうというか

そんなふうにして生きていて、

それは心から一緒にいたいと思える相手を探そうとしている証でもあるんですけれど、

63歳の1日を読めば分かるように、

けっきょくリンデはひとりになってしまうんです。

わたし自身、24歳・独身となると、結婚相手を探すような時期でもあるので、

この本を読みながら、

何に対して妥協すべきなのか、してもいいのか

そんなことをすごく考えてしまいました。

けっきょくみんな(というか個人の意見だけれど)ひとりにはなりたくないんですよね。

わたしも、リンデの人生を送りたいか、送りたくないか、

どっちかと聞かれたら、「送りたくない」

そう答えてしまうと思います。

ところで最近、本との出会い方が前より多様になってきました。

読書会でおすすめされたり、

インスタのおすすめ?(検索の下に流れてくる)欄に出てきたり…。

「自分を好きになる方法」も、

インスタで流れてきて、気になってしまいました。

他にも、インスタ経由で気になっている本がいくつかあるので、

保存ボタンを押して忘れないようにしています。

2018年の本のカテゴリーは、小説からのスタートでしたが、

今年はジャンルにとらわれず、色々読んでいこうと思っています。

たとえばビジネス書とかも。

1ヵ月に1冊くらいを目標に、読書に勤しんでいきたいです。

それではまた。

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