初めて小説を書き、文藝賞に応募した話。

前回、

文藝賞の選考結果が発表され、

1次予選にすら漏れたことをお伝えしましたが、

今回は小説に応募した経緯、応募するまでをまとめてみようと思います。

2016年12月, 小説を書き始める

なぜ書こうと思ったか。

正直なところ不明です。

最近になって何度も、「小説家になりたい」

とはっきり言葉にしているけれど、

考えてみれば、昔から、小説家という職業よりも、

物語をつくること、

虚構をつくりだすこと、

そのことにわたしはひどく憧れを抱いていました。

そして、そのころはまだ自分のつくる世界を言語化することはできていなかったけれど、

伝えてみたい、

その気持ちが徐々に膨らんではいました。

あるとき、こんな言葉を読みました。

「小説家になりたい人はたくさんいる。

でもそのほとんどがなれない。

なぜなら小説を書かないからだ」

才能があるかどうかよりも、

書くか書かないか。

そこに至れるかどうかが大事なんだ、

もうすでにそこで気持ちの大きさを計られているんだ。

そう気づいたときに、

「書かなくてはいけない」

強くそう思ったこと、それが書き始めた理由です。

2016年12月 どこに応募するか、という選択。

初めてにもかかわらず、

というか初めてだからこそ、

大きな賞の存在しか知らなくて、

新人賞と検索したときにヒットした、

新人賞の中では最難関の

「すばる小説新人賞」か、

「文藝賞」にしようと決めました。

12月に書こう、と思い立ったので、

3月末が〆切の、この2つの賞になら出せると思ったんですね。

作風とか、そんなことは特に何も考えませんでした。

正直、純文学とか何って感じだったので。

この2つのどっちかにしようと思って、応募要項をさらに読むと、

すばる〜は200枚以上、

文藝賞は100枚以上からだったので、

少ない方が簡単かな、という安易な理由で文藝賞に応募することを決めました。

ちなみにどうでもいい話ですが、

個人的には群像文学新人賞が好きです。

島本理生さんとか、青山七恵さんとか。

こちらは10月末〆切だったので見送りましたが。

2016年12月〜2017年3月 書き続ける日々

毎日まいにち、

2〜3時間はパソコンにむかい、とにかく書き続けました。

初めてなので、どこで一段下げるか、かぎかっこの使い方など、

わからないことだらけ。

それに加えて書く技術も習っていないので、

なんとなくのフィーリングで書き進めます。

原稿用紙の使い方などは、そのつど

ネットで調べたり、実際に持っている小説を参考にしたり。

最初から、なんとなく全体の展開を考えて書いてはいたのですが、

1ページ目から書くことができず、

結局書きたいシーンを全部、書きたいと思ったときに書いて、

最後に組み替えるという方法をとり、完成までいきつきました。

初めてで104枚。

3月の3週目ぐらい、書き始めてから3ヵ月ほどたって、

ようやくひとつの物語が、

荒々しい形ではあったけれど、生まれました。

2017年3月の最終週 直し続ける

いま思えば反省点なのですが、

再考に1週間弱しか費やすことができませんでした。

表記を統一したり、文を削ったりつけたしたり。

意外と好きな作業ではあったけれど、

なんせ終わりがないので

つらい作業…。

昨日はこっちの方がいい気がして直したけれど、

今日は前の表現の方がいい気がする、とか。

〆切も迫ってきて、

人生でものすごく焦っていた瞬間のいくつかにカウントできるくらいでした。

たぶんこの作業に時間をかけること、

そしてできればだれかに読んでもらうこと、

その2つを行うことが完成度をあげるために重要になる気がします。

2017年3月31日 郵便局へ

結局完成したのは〆切前日の夜。

31日は仕事で日中、郵便局に行くのは不可能。

考えたあげく、

24時間やっている郵便局に朝一でむかうことに。

だって職場に原稿もっていくのってなんか嫌じゃないですか…。

5時くらいに東京駅の郵便局に出しにいき、

その封筒に応募原稿と書いてあるのを見てか郵便局の方から

「普通郵便で大丈夫ですね??」

と何度も確認されました。

なんかちょっと恥ずかしさもありつつ、

でも郵便局を出たときには

やりきった気持ちでいっぱいでした。

一歩をふみ出した。

その事実が、自分の中に刻まれたからです。

2017年10月 そして、結果発表

夏に連絡がこない、ということは最終選考に残っていないということ。

それはわかっていたので、

あと気になることは

予選でどこまで残っていたのか、ということです。

文藝賞は誌面での発表のみ。

賞によってはネットで発表してくれるところもあるみたいですが。

そして、待ちに待った結果が掲載される号の発売日。

どこにも、わたしの名前はありませんでした。

1次予選敗退です。

そして、初作品の評価がくだされ、

その作品との半年間は終わりました。

小説を評価されるって難しいんだな、

いまのままじゃだめなんだな、というのが率直な感想。

でも同じくらい、書く楽しさを知りました。

落選、という結果をうけても、また書きたい。

そう思えたんですね。

少し期間は空くかもしれませんが、必ずまた書きます。

だって書かなくては、作家にはどうしたってなれないですから。

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