コンビニが教えてくれたこと。

新卒時代の話をします。

わたくが新卒で入社した会社はコンビニでした。

初めはみんな店舗勤務です。

わたしは、就職活動のとき、書くしごとがしたい、と思っていました。

広告会社をたくさん受けました。

コピーが書きたかったから。

新聞社も受けました。

記事を書きたかったから。

でも、わたしの椅子はなかった。

そして、唯一、内定がでたのがコンビニでした。

店舗にいたとき、レジにたつとき、店のトイレをこすっているとき…、

いろいろなことを考えました。

たとえば、

わたしがしたかったのは本当にこれなのかな?と。

友人に、小売業だから印象悪い、と言われたり、

レジ打ってるの?って真顔で聞かれたり。

あるときテレビをつけると、

高校生のときのクラスメイトがアナウンサーになり、

テレビの画面の向こうでお天気を伝えていました。

わたしはなんとなく、自分が惨めに思えてきました。

どこで間違えたのだろう。

そう思うこともたくさんありました。

ここにいたい、と積極的に思う気持ちはひとつもなかったけれど、

わたしはコンビニという場所で週5回、毎日10時間くらいを過ごしました。

それが、1年と3ヵ月間続きました。

その間、名刺交換や電話応対は全くしていません。

社会人としてのマナーを学ぶことはできません。

でも、ひとつ、大切なことを学びました。

それは、

どんなふうであれば、人は協力的になってくれるのか、

どんなことをすれば、人は離れていってしまうのか、

ということです。

わたしは大学卒業まで、ずっとストレートできました。

浪人したり、留学したり、休学したり、自主的に立ち止まり大人になってゆく友人たちを見て

わたしはこのままで、大事なことを拾えているのかなと思うこともたくさんありました。

コンビニはそんなわたしを立ち止まらせ、

出会ってこなかった種類の人たちと巡り合わせ、

悩ませ、

笑わせ、

気づきをいくつもくれました。

わたしにとってのコンビニでの時間は、留学や浪人と同じような重みがあったと思います。

今日も、

コンビニという小さな箱の中で、

いろいろな人が

いろいろな理由でたどりつき、

働いています。

コンビニで働くことが目的である人はおそらくいないでしょう。

わたしもそうでした。

でも、どんなところでも、学ぶことはあります。

今いる場所を否定しない、

向き合ってみる。

とても、大切なことだと思います。

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